こんにちは。
2012年に長野県小諸市へ移住して農家をやっているサス母です。
もう10年も前のことなのでなんで移住を決めたんだっけ?と
まずはそこからです(笑)
新卒で入社した会社で結構忙しく働いていて仕事も仲間も好きだったのですが
一所懸命働いてきてやり切った感があったのが一つの理由。
そして、”柴犬と暮らす”のが夢だったというのが大きいですね。
当時住んでいたマンションはペットOKではあったのですが何時に帰れるか分からないような生活では絶対にお迎えすべきではないと・・・。
そして、サス父がとにかく暑いのが苦手で涼しいところで暮らしたいってのがあり
移住するに至ったという感じですかね。
改めて思い起こすと案外と軽いノリで自分でもビックリです💦
就農とも絡んでくる話ですが、農家を目指そうということで
とりあえず何も分からないから長野県農業大学校という農業の基礎を教えてくれる学校に入学しました。
その学校がたまたま小諸市の御牧ケ原にあって学校の宿舎で生活しているうち気に入ってしまったというのが第一の理由ですね。
この場所を選んだ理由をまとめると
①御牧ケ原を気に入ってしまった
②中途半端な田舎には住みたくないが生活インフラ(スーパ ーマーケットや病院など)へのアクセスがそこそこ良かった
③東京や実家へのアクセスが良かった
とまあ、こんなところでしょうか。
人里離れた場所で仙人みたいにひっそり暮らしたいとかいう願望があれば別ですが元々の交友関係のある場所や実家とのアクセスが良い場所を選ぶというのはひとつのポイントかも知れません。
ちなみに東京から佐久平まで新幹線で1時間半弱、佐久平からサス家までは車で30分弱。
バスタ新宿行きのJR高速バスも小諸駅から出ていますし、車でも関越→上信越道の小諸もしくは佐久平インターから20~30分程度です。なので友人たちも遊びに来やすいし、仮に冠婚葬祭などのイベントがあっても東京へ行きやすいという点が気に入っています。そして私の実家のある前橋へも2時間くらいで帰れるのでそこも良かった点ですね。
例えば実家や元のホームエリアから飛行機に乗ってさらにその先何時間もバスか電車に乗らないと帰れないような場所だと
時間的にも移動の費用的にも厳しくなるので要注意です。
住みたい場所が決まったら次は家探しですよね。
ウチの場合は農家を始めるという前提があったのと御牧ケ原に住んで就農しようと決めてたので小諸市に移住と言ってもかなりピンポイント。家探しはかなり難航しました。
まず、不動産屋さんの管理物件がないっ!!
空き家はたくさんあるけどそうそうたやすくは貸してもらえません。
我が家は運よく役所の農林課の方にご縁を繋いで頂いて2~3年空いていたお家をお借りすることができました。ただ、不動産会社の管理物件とは違うので住めるようにするまで結構大変な道のりでした。こちらについては「新規就農について」の方で詳しく触れたいと思います。
最近は「空き家バンク」を運営している自治体が結構あるので普通のお仕事の方はそういうのを利用するのもありですよね。私も利用しようかと思ってリサーチはしてみましたが
賃貸というよりはほぼ売物件って感じでした。
小諸市空き家バンク
↓
https://www.city.komoro.lg.jp/cgi-bin/recruit.php/1/list?continue=1
ウチの場合はホントに農家やれるのか???っていう不安もあったので11年前のあの時点ですぐに”買う”という決断をするのはかなり難しかったです。運よくお借りできた物件に10年住んで周囲の方々と良好な関係も築けたし、土地の特性みたいなのも分かり、農家もなんとかやっていけるかなってことで大家さんからお譲りいただくことにしました。
都会で家を買う時ももちろん同じですが「隣人は選べない」ですからね。
そして、都会の人からしたら田舎の近所づきあいやムラの仕事など煩わしいと感じることがあるかも知れません。
なので、突然知らない土地に入って家を購入というのはちょっとリスクが高いかも知れません。
今でこそ田舎の物件の取引は活況感がありますけど一度持ってしまったら手放すのはなかなか難しいんではないかと思います。まずは移住体験ができる施設があるようなのでそういうのを利用してみるとか知り合いを作ってしばらく通ってみるとかするといいかもですね。
移住体験施設「やまぼうし」
↓
https://www.city.komoro.lg.jp/kurasu/ijyujoho/5999.html
一応家が決まったら実際の生活が始まります。
ネットニュースなどでは都会から来た人が村八分にあっていてゴミ捨て場にゴミも捨てられないとかいうのを見たりしますがサス家が移住したエリアではそんなことは一切ありませんでした。
むしろ、色々と周りの方々によくして頂いたかな~って思ってます。ただ、やっぱり最初にご近所にご挨拶伺った時は若干いぶかし気に見られた気はしますけど(笑)
こちらの人は実情をよくご存じだからこそ農家なんて大変なことわざわざよくやるよねって思ってますし、都会から急にやって来てここに住んで農家始めますなんて言われてもそりゃちょっとは戸惑いますよね~。
ただ大事なのはその後どうやって周囲の方々と関わっていくかってことですね。
ムラの組に入るか入らないかの選択はもちろん自由ですが、ウチは最初から入るつもりでした。
私はどちらかというと人見知りなところがあるのでちょっと煩わしく感じてしまいがちなのですが、夫はそう言うことがちっとも苦にならないタイプだったので正直助かりましたね。道普請(みんなが使う道の草刈りとか排水溝の清掃など)や公民館の掃除とかそういうのに参加していくうちに次第に打ち解けて、ご高齢な方も多いので今では結構頼りにもして頂けるようになりました。あとはやっぱりサスケの存在が大きいですね。毎日散歩でご近所を歩くのでサスケを介して自然と話しが弾んだりしてご近所情報とかもキャッチ出来て結構助かってます。
やっぱり元々いらっしゃる方々の習慣を尊重しつつ、無理のない範囲で地域に参加していくってことが大事なのではないかと思います。都会の人が田舎の風習を押し付けられたら嫌だと思うのと同じで田舎の人だって都会のやり方を押し付けられたら面白いはずないですよね。
まずは自分は新参者だってことを自覚して相手の気持ちを考えて行動したらそんなにトラブルにはならないのではないでしょうか。